宮窪 水軍レース
村上水軍の共通の歴史的遺産として、宮窪、吉海、伯方の三町共催で開催されます。レースの合間には伝統芸能も披露され、毎年、7月の第三日曜日に行います。
水軍レースは 能島村上が約半世紀前まで伝統行事として行なわれていた「押し船競争」を 水軍が使用していたと言われる「小早船」を復元し復活されたレースです。
平成3年8月11日に15チームで始まった水軍レースは、現在、80チームを超える参加者があり、大変にぎわっています。
オープニング
各チーム、趣向を凝らした幟と、コスチュームもさまざまです。
レースは、参加受付後、抽選をし順番を待ちます。
会場には、様々な模擬店が並び、地元の人たちで賑わっています。
開会式
村上水軍にちなんで鎧、兜に身を包んだ大会関係者と、趣向を凝らした幟を持った各チームの代表の入場で始まります。
地元の小学生による『能島水軍太鼓』の演奏です。
能島水軍太鼓は、古くから伝えられているものです。
1レース五隻で、200メートルの直線コースを五丁櫓の小早船で、スピードを競う勝ち抜きトーナメント式です。
1チーム12名で10人で櫓を漕ぎ、1名が合図、1名が身竿です。
大会の1ヶ月前から 船は海に下ろされ、練習をすることが出来ます。
銅鑼の音とともに いっせいにスタートした五隻の船は ゴールを目指します。
一回戦・・・ 思うようにはまっすぐ進んでくれません。 船は左右に大きく揺れながら、他船にぶつかりながら進みます。
出番を待ちながら、それぞれのチームがくつろいでいます。
なかには、バーベキューをしたり・・・すっかり出来上がってしまう人も・・・
女子チーム
女子チームには 男子は乗ってはいけないことになっています。
しかし、男性よりは軽いので波に乗ってしまえば有利です。
残念ながら、まっすぐに進むことが出来ずにコースアウトしてしまい、失格になるチームもあります。
しかし、さすがに決勝戦ともなるとレベルも上がり、白熱したレースが繰り広げられます。
上位入賞者に賞金が用意されています。 また、各賞も用意され、参加者たちを楽しませています。
優勝チームには、賞金、優勝旗、盾などが贈られます。
力を合わせて戦った後は、とてもいい笑顔でした。
小早船(こはやぶね)
大会に使われている五隻の「小早船」は 島の古老から聞き取り調査をした結果、「押し船競争」に使用したと言われる早船、通称「チョンコ船」の図面を参考にし、約400年ぶりに、船大工棟梁 渡邊忠一さんの手により建造されました。
現在レースは「はやて丸」「流れ丸」「武吉」「景親」「雅房」の五隻で行われています。